日射しの科学

計画している敷地の南側に建物が建っている。どの程度離せば日射しが入るのだろうか。
特に北側宅地で計画している場合は、重要な問題のひとつですね。

でも大丈夫、日射しは計算できるのです。

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影の長さを知る

長さは季節によって違いますね。その真南の建物の影の長さは、「建物の高さx倍率」で計算する事ができます。
そして夏至、春分、秋分、冬至に壁の長さは違いので、その季節の倍率をかければ、その建物の影の長さが計算できます。

2階建てが建っている

1階の床への影は?

真南に建つ2階建ての建物は図のように、その高さを6.0mと仮定すると、冬至で倍率が1.6なので6.0×1.6=9.6mの影が出来ることになります。

2階の床への影は?

この場合は真南の建物の高さは3.0m程度と考えられるので、冬至に影の長さは、3.0×1.6=4.8mと言うことになります。

建物の高さの想定

普通の戸建て住宅であれば、だいたい1階の床から6.0m程度、2階の床からは3.0m程度と考えましょう。
3階建てはだいたい9m程度です。

また、相手の敷地が下がっている場合は、下がっている分だけ建物の高さが低くなるため影も短くなりますね。

西日の差し込み具合

同じようにして、西日が差し込むかどうかを計算することも出来ます。

相手の屋根と自分の家の窓の高さの差が1mと仮定すると、午後4時の影の長さは1.0×2.1=2.1mなので、相手の建物から2.1m以上離れていくと、窓の上から西日が差し込むことになります。

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