介護の現場から見た住まい

普段、何でもそろった医療機器や複数の看護スタッフで仕事をする看護婦にとって、訪問介護の仕事は、激務だといいます。
とくに、肢体の不自由になった人を自宅の風呂に入れるときにもっともそれを痛感するとか。

病院のように広い浴室でもなければ、自由に移動できる廊下ではないため、移動に気を使い、狭い(やむを得ないが)風呂に肢体の不自由な状態の人を入れることは、相当経験を積んだ人でも大変な労力を使います。

そこで感じた住宅の一コマ・・。

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ものが多すぎる

多くの家で感じることの一つは、ものが多いこと。
それがかえって移動を困難にし、物事をすこしずつ億劫にさせる原因かもしれません。

お湯が熱い…

お年寄りを自宅のお風呂に入れる事がとっても多いのですが、時々、びっくりするぐらい熱いお湯を準備する人がいます。
「何度??」って聞いたら、43度と言う返事。

年をとってくると、介護される人もそれを介護するお年寄りも、体で感じる温度に鈍感になっていきます。
自分ではちょうど適温と思っていても、実際に計ってみると意外な高温だったりすることはよくなります。高い温度のお風呂は、高血圧などの疾患を持つ人にとっては大敵。

時々、周りの人が気をつけておいた方がよいことの一つです。

風呂が狭い

これはやむを得ません。少し昔の家では1坪もあるようなお風呂は希でした。
お風呂は狭くても廊下が狭くても、少し荷物を整理して無駄なものを置かないように心がけると、普段の介護やお風呂への移動の時、ずいぶん楽になると思います。

人目は気になる

訪問介護の時は、静謐(体をお湯で拭くこと)をするときなどに訪問先の台所や洗面所を使います。
私たちだけでなく、違う時間にはホームヘルパーさんも来ています。

いつも人目にさらされてしまうこれらの部屋。
さっと整理できる魔法の箱があると便利でしょうね。

トイレの近さ、良し悪し

体が不自由になってきたら、トイレはベッドから近い方がよいのか、遠くてもよいのかは難しい問題です。

足が不自由でも動くのなら、トイレは少し遠い方がリハビリにはいいだろうし、ほとんど寝たっきりになってしまったら、ポータプルトイレしかありません。
少し足腰が悪いからといって、あまりに近すぎては足を動かす運動にもなりません。

動かさなければ動かさないほど、足腰が衰えてくることだけは確かです。

リース、レンタルを有効に使う

介護の状態は、常に変化していきます。
季節や病状の進行、あるいはリハビリの成果でよくなったりいろいろと変化します。

そんな介護の用具は、リースやレンタルが一番。

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