換気の種類と目的

換気は、人間の活動や調理などで発生する一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、粉塵、臭いといった汚染物質や水蒸気(湿気)などを室外に排出し、新鮮な外気を入れて、室内を常にきれいな空気に保つ役割を持っています。
その方法は大きく分けて、自然の力を利用する自然換気と機械の力を利用する機械換気に分かれています。

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自然換気

もっとも一般的な換気方法で、ドアや窓を開けて室内の換気を行う方法。A図やC図のように、室内外の温度差や気圧差の変化、あるいはB図のような風の力を利用して行います。
どんよりした曇天の日にいくら窓を開けても空気がよどんだ感じがするのは、室内外の気圧も温度も同じで空気が入れ替わらないためでしょうね。

機械換気

自然換気のように、自然の力で換気をするのではなく、機械を使って計画的に室内の換気をつくっていくことを機械換気といい、代表的な方法として換気扇を設けて強制的に換気します。
その方法に第一種換気や第三種換気といった方法があります。
また、近年の住宅は気密性が高くなっているので、24時間常時換気の設置も義務づけられています。

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パッシブ換気

自然の力をより積極的に利用することを考慮した設計方法で、気圧差、温度差、風圧などの自然の力をより積極的に利用して建物全体の換気を行います。窓を開ければ換気できるというより、換気扇などのエネルギーの入らない換気方法です。
いろいろな方法があり、右の例は床下から冷たい外気を取り入れ、それを室内に循環させて、最後に屋根から排出する方法です。

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