失敗した!?第一位・窓

ある調査によると、家を建ててから「あっ。こうしておけば良かった」という事の第一位は、「窓が大きすぎた・多すぎた」というものだそうです。
プランをしているとき、完成したときにはなかなか分からないのですが、いざ使い始めてみると、実は窓を作ったがために物が置けない事が分かり、使い勝手の少し悪い部屋になってしまった。と言うことなのですね。

う~ん。この気持ちよく分かります。

窓を大きく取るか、比較的小さな窓にするかは、実は、今住んでいる住環境に大きく作用される傾向が顕著なのです。

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窓の大きさは今の環境に左右されがち

暗い、余り日当たりの良くない環境で住まわれていた人は、例外なく、『とにかく明るい家が欲しい』という希望が第一で窓を大きく、多く取りがちです。反対に焼け付くような西日に閉口していた人は、窓を小さくとるという傾向が強いですね。

そして、あまりに明るさばかりを意識しすぎて、結果として壁のない家、家具の置けない部屋になってしまい、生活をしてみて始めて壁の無い不便さに気がつく・・という事になってしまうようなのです。

下の図でも、窓を取った場合と少なくした場合の家具を置けるスペースを比較していが、壁があると無いとでは大きく違ってきますね。
『明るい部屋が欲し~い』と思っている人は、チョット一呼吸して考えてみましょう。

窓にまつわる要望の傾向

サポートサービスでいろいろなご相談を承っていると、その方の今までの生活体験をベースにいろいろ考えておられることがよく分かります

私の相談者には一時所得者層が比較的多く、当然に今は賃貸のお住まいとなります。その賃貸でもマンションの人もいれば、アパートの人、社宅の人などなど、様々なのですが、一つだけ結構共通した傾向があります。

それは・・・・

太陽が一杯ほしい!

今、あまり太陽の当たらない家に住んでいる、あるいは子供の頃からそういう家に住んでいた人は、窓を多く取り、あるいは大きな窓を一杯取りたがる傾向があるように思えます。

西日はイヤだ!

また、今までに西日に当てられ、毎年西日対策をして暑い夏の西日を経験してきた人は、これも例外なく西日対策を意識した窓を考えられます。反対に西日のイヤな暑さを経験したことがない人は、平気で西面に大きな窓を付けても気がつきません。

道路際の感覚がない!

あるいは、今までマンションで長く住んでいた方は、道路に面した戸建ての感覚が分からず、道路と目と鼻の先に大きな掃き出し窓を考えてしまい、結局カーテンで閉めきった開かずの窓になりがちです。

なかなか今までの生活体験から抜け出せないので、一回家を建てても、やっばりその中での失敗や考えが及ばなかったことが気になり、家は3回建てないと分からないなんていう古今のことわざのような話になるのでしょう。

窓って単純なようで、採光、防犯、通風換気、プライバシー・・・とその人の生活そのものが現れる場所なのかも知れませんよ。

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