生活感が近くなる1/50の縮尺

多くの方は1/100の平面図を書いてもらう場合がほとんどのはずです。
それは、その方が書き手にとっては楽だからに他なりません。
そして、建てるだけなら、1/100の図面で十分に建てられるからです。

しかし、間取りを考えるのに不可欠なことは、ある程度の家具の配置です。窓の位置、ドアの位置、コンセントの位置など、部屋の細かなパーツの位置にしても、家具の配置が基本になっています。
でも、1/100のスケールの図面というのは、本当は、ほとんど生活感が想像できないスケールなんですね。

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1/50の縮尺だと空間をイメージしやすい

上の図は、ある面積の倍と半分です。
片方は1/50で、片方は1/100の図面と考えれば良いと思いますが、同じ図面を倍にするだけで、実は入る情報量は倍以上にも出来ますし、空間のスケール、生活感は1/50で考えた方が遙かに実感とマッチしやすくなります。

たとえ住宅会社から1/100の図面をだけをもらったとしても、コンビニに行って200%拡大で倍にして、1/50のスケールに図面を拡大し、そこで家具などのレイアウトを考えると、非常にスケール感がわかりやすくなると思います。これからプランを検討される方は、是非お試しください。

ただ、難点は、普通のスケールを半分にしないとダメなんですね。
1/100であれば、定規の1cmが1mでしたが、1/50の場合は、1cmが0.5m=50cmになります。ちょっとややこしいです。

私自身は今まで、設計上家具などのレイアウトを行う場合は、例外なく1/50のスケールに移し替えてブランの検討をしています。それは、いくら1/100の紙の上でプランをしていても、何となく、空間のスケール感がピンとこないからです。
設計者でもいろいろですが、一度試してみる価値はあると思いますよ。

それは、建築主のためではなく、そのスケールで建物を作ることも、申請もすんでしまうからです。
つまり、1/100のスケールは、施工者のための申請のためのスケールであることをお忘れ無く・・。
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