柱状改良杭が使える条件

ネットを見ていると、いろんな情報を得ることが出来ます。
住宅での液状化対策を研究した方がいました。設計室ソイル、地層科学研究所、ミサワホーム総合研究所の5人の人たちで、日本建築学会の講演としても使われたようです。
それによると液状化が予想される地域で、柱状改良杭を使用できる条件は下の通りと示しています。

一例として、下に堅固な地盤がある6mの軟弱地盤があるとき、上下に非液状化層で挟まれた液状化層が3mの地層だと仮定すると、この条件では、柱状改良杭を用いても液状化には有効ではないとなってしまいます。

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ロッキング現象

1. 液状化する層が5m以下であることを調べなければならない

でも悲しいかな、SS式調査(スウェーデン式地盤調査)では、地層を知ることは出来ませんから、過去の周辺のボーリング調査などをかき集めてもらい、地層とその厚みを調べるすることで、何とか推定することが出来ます。

2. 杭が堅地盤に達すること

と言うことで、ダラダラと軟弱な地盤が続くようでは使えません。

3. 杭の長さが液状化する層の1.5倍以上あること

右の図の地層は、液状化すると考えられる層としないと考えられる層が同じですから、柱状改良杭を使っても液状化対策にはならないと言えます。

4. 杭の支持力計算の時に、液状化する層は計算に入れられない

む なかなか難しいですね。

というよりも、そもそも住宅でよく使われているSS式地盤調査では、地層を知ることが出来ません。
この条件式は、地層を知り、その厚みを知り、かつ、地下水位を正確に知らなければなりませんね。

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